創業110余年を超える山中温泉の旅館「花紫」。
19年連続で「旅行業が選ぶ人気温泉旅館ホテル250選”五つ星の宿”」に認定されている名旅館です。
花紫では、数年前から石川県や近隣地域のアーティストや工芸作家さん、ギャラリーとコラボした作品を期間限定で販売するポップアップ展示会「&HANAMURASAKI」を開催しています。
第9回目となる今回は、以前この「職人のまち加賀」でもご紹介した「茶房 古九谷」を運営するNPO法人さろんど九谷とコラボした展示会になっていると聞きつけ、早速お邪魔してきました。
「さろんど九谷&HANAMURASAKI」
今回の展示はさろんど九谷と親交の深い作家12名の作品が集められており、花紫のロビー前にあるギャラリースペースには石川県産の木材である能登ヒバの棚板の上にライトアップされた器たちが並べられています。
「さろんど九谷&HANAMURASAKI」を開催することになったのは、花紫が感染症拡大の影響で休館をしていた間、スタッフの長期研修をさろんど九谷が運営する喫茶に受け入れてもらったことがきっかけ。
快く受け入れて下さったさろんど九谷に対する感謝の気持ちから展示が実現したそうです。
展示期間は2022年2月18日(金)~5月8日(日)まで。
このギャラリー部分は宿泊客のみならず、外来の方も入場可能だそうなので、
是非たくさんの方に見ていただきたいです。
(感染症の拡大状況によっては変更となる場合もあるため、電話0761-78-0077でご確認してからの来館がおすすめです)
【展示作家一覧(五十音順・敬称略)】
苧野 直樹 ─あさの なおき─
苧野 憲夫 ─あさの のりお─
池島 保雄 ─いけしま やすお─
浦 陽子 ─うら ようこ─
佐藤 亮 ─さとう りょう─
鈴木 朋子 ─すずき ともこ─
高山 和夫 ─たかやま かずお─
中田 雅巳 ─なかだ まさる─
中村 久一 ─なかむら ひさいち─
橋本 薫 ─はしもと かおる─
南 絢子 ─みなみ あやこ─
森岡 希世子 ─もりおか きよこ─
以上、12名の作家さんの作品の特徴については、花紫のHP内でも紹介されています。
詳しくはコチラのページを御覧ください。
花紫の新たなプロジェクト
この、”外来客も利用可能なギャラリー”、
実は花紫がこの夏スタートする新プロジェクトの第1弾なんだそう。
「地域に開かれた旅館」を目指す花紫では、この他にもローカルアートの展示やエントランス工事に着手しました。
その”作りかけ”の段階も地域の方々に意見をもらいながら一緒に楽しみたいと、
2022年3月13日(日)に花紫で開催されたのが「花紫のプロジェクトを覗く会」です。
先程のギャラリースペースの取材に合わせて、私も参加させていただきました。
「コロナ禍は、”日常に戻った時に自分たちが何をしたいか?”について向き合う機会となり、我々が日本旅館である意味として、日本文化を後世に伝えるために地域の方々と一緒になって地域文化を発展させていくことがこの旅館の役目だと気付けた時間だった」
と、冒頭の挨拶で新たな試みに至るきっかけについて語った山田社長。
「山中温泉の文化サロン」をコンセプトに、文化芸能、精神、茶房、風土、自然を通じて、非日常をお届けできるカジュアルな茶房を第2弾として計画中だといいます。
会では、その茶房エリアのオープンに先立ち、提供予定のアフタヌーンティの一部を味わわせていただいたほか、実際に工事を予定しているスペースの見学なども行われ、参加者らから活発な質問や提案が飛び交っていました。
ちなみに、茶房も宿泊客でなくても利用できるプランをつくる予定だとか。
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このように、2022年夏に向けて着々と動き出している花紫。
その模様はインスタグラムでも随時発信されています。(@hanamurasaki_project)
加賀を代表する旅館のひとつである同旅館が、こうして地域貢献の開かれた場所として牽引して下さることに嬉しさと期待が膨らみます。
観光客のみならず、地域の方もぜひ非日常を味わいに足を運んでみて下さい。
ー取材メモー
山中温泉の5つ星温泉旅館 花紫
住所/石川県加賀市山中温泉東町1丁目ホ17-1
TEL/0761-78-0077
受付時間/9:00~18:00
花紫★☆HPはコチラ☆★