農産物の残留農薬や遺伝子組み換え食品、食品添加物の問題など、食の安心・安全が大きくクローズアップされてきています。国産品だから、地元産だから安心・安全というわけでもありません。生産者や生産の現場を直接知ることが良いのですが、消費者としてはとりあえず表示を信じるしかありません。
その安心・安全の表示の目安のひとつが「有機JAS認定」です。
有機JAS認定(2001年4月1日 改正JAS法)とは、生産者や製造業者が農産物や農産物加工食品に「有機」と表示するために、第三者機関による認定を取得するものです。認定は国内に67、アメリカ、EU、オーストラリアなど外国に15ある(2003年10月現在)登録認定機関が行い、どの認定機関に申請しても、JAS基準に基づく検査を受け、基準に合っていると判定されれば有機JAS認定を受けられます。
有機JAS認定には生産行程管理者(生産者のこと)、製造業者、小分け業者、および輸入業者認定があり、栽培したもの、製造したもの、小分けしたもの、また外国からの輸入有機品に有機JASマークを表示するためには、それぞれ有機JAS認定を取得する必要があります。現在認定の対象は農産物(土で栽培あるいは採取されるもの)および農産物加工食品となっており、水耕栽培の作物(もやし、トマト等)、ほだ木栽培のきのこ類、水産物、畜産品、アルコール類は認定の対象外です。
注記 登録認定機関 http://www.maff.go.jp/soshiki/syokuhin/heya/jasindex.htm 認定基準 http://www.ocia-jp.com/index.htm |